めまいと心の関係

このページは2018年7月に再編集させていただきました

 

精神的な問題がめまいを引き起こすことはよくあります。それらの症状は、心身症と呼ばれています。
次のような症状である場合、心身症によるめまいである可能性があります。

 

  • 一日中途切れることなく症状が続いている
  • めまいをおこすきっかけがあった
  • 数か月以上ずっと続いている

 

体の機能によるめまいの場合、このように長く症状が続く事はあまりないと言えます。精神的な要因だけで、めまいが起こるのかという点にはまだ研究されていない実情がありますが、このように長く続いている持続的なめまいでは、なんらかの精神的な要因が関係している可能性があります。

 

このような症状を訴える人には、特徴があり、被害妄想的な発想をされる方が非常に多いと見受けられます。

 

めまいが起きる原因を医学的には説明できないような症状を自分自身で作り上げていることが多いのです。人格や性格がめまいの要因として現れている事が非常に多いです。

 

体の機能に問題がないのにめまいの症状で自律神経失調症だと診断されてしまったら、何らかの精神的な原因が隠れていないかということに注意する必要があります。

 

ここでは心に負担がかかる毎日を送っている方へ、「心を少しでも軽くする」内容を記述していきます。

 

 

 

 

 

傷つきやすい心はどうやって作られるのか?

 

誰だって、意地悪されたり酷い事をされれば傷つきます。しかし、その傷つき具合や立ち直りには時間がかかる人とかからない人がいます。

 

この違いはその人の育った環境に関係していると言われています。

 

傷つきやすい人というのは、小さい頃から自主的にこうしたいと思った事に対して実行したときに失敗して、親や先生などから頭ごなしに叱られたり禁止されたりした経験を繰り返している人が多いんです。また、人に自分の意見や行動を否定し続けられた人も同じように傷つきやすいのです。

 

普通、自分が失敗を犯してしまった場合、失敗の理由を分析しもう一度行動へ移すことを続けることにより、行動することの不安から解放されますが、親や他人からやめさせられて実行出来なかった場合、経験が足りないため、何が悪くて失敗したのか分析出来ず終わってしまう事になります。

 

理不尽な否定や、行動する前に否定される事を繰り返し経験すると、「してはいけない」という自分を縛る癖がついてしまい、自信のない人間になってしまいます。自分に対して「~してはいけない」「~であるべき」などの禁止や強制的意識が働くようになり、自発的な行動が出来なくなっていきます。この自分に対する縛りが不安を抱きやすい傷つきやすい人間を作っていくのです。

 

では、子供のころから否定され続けた人はずっと傷つきやすいままでいなければならないのでしょうか?そこから抜け出すには、自分の意見を肯定される経験を積むことが大切です。

 

身の回りにいる優しい人、自分を受け入れてくれる人、心理カウンセラーでもいいでしょう。

 

そのような人にじっくりと自分の話を聞いてもらい、人に受け入れてもらう経験を積む事で、自分の行動や考えに自信が持てるようになってきます。

 

それを続けていくことで、自然と自分の自尊心が満たされ自信も出てきて、自発的に行動出来るようになりますし、ちょっとやそっとの事では傷つかない心になっていきます。

 

 

心の病は、自分の心に正直に生きていないから。

 

心の病になったということは、ある意味自分が生きたいように生きてこなかった結果だとも言えます。

 

心の病にかかった人は、昨日今日の問題じゃないほどに、何年もかけて心に負担をかけて生きてきた人なのです。

 

逆に、ストレスなく生きていける人やよく眠れる人というのは、ある意味自分の人生を生きていけた人だとも言えます。

 

だからといって、皆が皆自己実現出来るような恵まれた環境で生きてこれたわけではありませんが、心のどこかしらに不安感があるような人は安心を得たいという願望が強いので、安心を得るために力を尽くしてばかりで、自分の生きたいように生きれてこれなかった可能性があります。

 

そのような人は、不安を打ち消すために、安心を得るためにお金や力や社会的承認を求めるなど、自分の願望や欲をうち消してまで、不安を解消しようとします。

 

しかし、それでは自分の本質的な欲求不満は募るばかりです。

 

心の病の背景には、長年の欲求不満があるというわけなのですね。

 

それは例えれば、自分に向いていないことを無理してやってきた、世間体を気にして無理をしてきた、やりたい事を我慢してきた・・・などです。

 

心の病は、ある意味「自分の今までの生き方」が間違っているという事を教えてくれているのですね。

 

これはもう、明日の仕事が気になるや、あんな発言してあの人にどう思われたかなぁ・・とか、そういうレベルの問題で引き起こされたものではないのですよ。

 

眠れない時や精神的にきつくなってきた時は「自分の人生や目標は、今の自分の実力に適しているかな?

 

自分の中でレベルを高く設定しすぎていないかな?他人と自分を比較してこうなるべき!と厳しく縛りつけていないかな」ということを振り返ってみましょうね。

 

心に葛藤があると、努力しても悩みだけが大きくなって苦しくなって、自分の実力が発揮出来ないばかりか心の悩みが深刻になってしまいますので。

 

そして、「なぜ自分はこの目標に向かって努力しているのか?なぜ、他人と比較するのか」などについてよく考えてみましょう。

 

そうすると、もしかしたら「この状況は自分が本当に望んでいることではない」という事がわかるかもしれませんし、「縛り過ぎている自分自身に気がつく」かもしれません。

 

何事も努力すれば良いというものではありません、真面目なエリートビジネスマンが自殺してしまうように努力すれば努力するほど不幸になることもあるのです。

 

つまり、不眠症やうつ病になったということは「あなたはこの道を選ぶべきではない」や「目標が高すぎる」という事かもしれません。

 

それは「心の中に向き合うべき課題がある」という事なのですね。

 

心の病を抱えている人は、「本質的な欲求が無意識の領域で活発化して、心や体に様々な症状をもたらしている」ということ、それを心の中にとどめておきましょうね。

 

 

 

ストレスを感じやすい人はめまいを感じやすい

 

沢山の仕事を抱えて締め切りに追われて仕事をしている時、あなたはどのように感じますか?ある人は、頭の中から仕事の事が離れずに、四六時中仕事のことを考えてしまったり、食欲がなくなったり、眠れなくなったりします。しかし、別の人はこの仕事を全部こなしたら、何か楽しい事をしよう!とかまた別の新しい仕事に取り組もう!とか考えているかもしれないですね。

 

同じストレスを感じていてもプレッシャーで押しつぶされてしまう人と、それをエネルギーに変えてしまう人がいます。ストレスが及ぼす影響というのは、受ける人によって大きく左右するのですね。

 

では、ストレスを感じやすい人と感じにくい人にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

 

ストレスを感じやすい人

こだわりがある人
完璧主義な人
周囲に気を使う人
几帳面な人
自分を犠牲にしてでもやり遂げたいと思っている人

 

 

ストレスを感じにくい人

気持ちの切り替えが早い人
こだわらない人
喜怒哀楽を表現する人
他人の評価を気にしない人

 

 

 

ストレスを感じやすい人というのは、安定志向な人が多くストレスを悪いものと感じる人です。

 

しかし、ストレスは考え方次第では活動の源にもなりますので、上手に利用して消化していくことが大事なんですね。

 

 

 

人と比べると辛くなる方


仕事や私生活がうまくいかず、成果が出せていない時、または友人知人が活躍しているのを聞いた時、「自分は何をしているんだろう・・・このままでは駄目だ」と焦ってしまい、落ち込むこともありますよね。しかし、人間は「何かを成し遂げられなければ価値がない」生き物ではありません。

 

人は幸せになるために果たしてたくさんのものが必要なのでしょうか?

 

人が羨むようなたくさんのお金や地位、名誉、多くの取り巻きなど・・・それだけがあなたを幸せにするのでしょうか?

 

無理をして働き、心身をすり減らして頑張った所で、どこまでいっても満足することはないのです。

 

持っているものを人と比べて一喜一憂したり、起きてもいないことに不安を覚えたりしてハラハラするのではいつまでたっても幸せにはなりません。

 

それよりも、今日の生活を楽しみ、のんびりとくつろいで、親しい人と楽しい時間を過ごすことの方が自分らしく健康的に生きていく有意義な生き方と言えるのではないのでしょうか?

 

今あるものに感謝する心があれば、不安にさいなまれる気持ちはずっと楽になるのです。

 

「無理なく生きる」ということを考えれば、「もっと必要」「まだ足りない」などと言って健康を損ねてまで、自分を頑張らせる事なんて必要ないということがわかります。

 

 

 

信頼できる人はいますか?


傷ついた時に慰めてくれる、窮地に陥っても助けてくれる・・・そんな人はいますか?もし、そういった信頼出来る人が周りにいれば、「なんとかなるさ」という安心感があります。

 

信頼出来る人がいるのと、信頼出来る人がいないのでは生きている安心感が違います。うつ病や不眠症などの心の病になる人にはそういう安心感がない人が多いです。

 

いざというときに助けてくれる人がいると思えば、明日嫌な事があるとしてもがなく安心して眠れるし、不安感からの緊張に縛られることはあまりありません。

 

小さい頃から「完全であるべき」とか「甘えてはならない」だとかの考えに支配されている人は安心感がないです。そんな人は小さい頃からそのような葛藤を抱えて生きてきたわけですから、心の底から安心なんて出来るわけがないのです。

 

まず、心が苦しいときは心の葛藤と向き合うことが大事です。心と向き合うことから目を背ければ、不眠症やうつ病などの心の病を治す事に対しても目を背けることになり、悩みから開放されないのです。ある意味、心の病にかかったということは、その病を通して自分自身が現れているとも言えます。

 

愛されて育った人は、危機的状況に陥っても信頼出来る人を上手に見抜く力を持っていますが、不眠やうつ病に悩む人というのは、上手く見つけれられないという特徴があるようです。

 

人は安心感によって幸せが決まります。貧しい家に産まれていても、愛してくれて信頼のおける家族がいれば、お金持ちの家に産まれた子供よりとても幸せなのです。

 

 

 

自分の長所は何ですか?


生まれながらに足が不自由な人が、健康に手を使える、目が見えるから幸せだという人がいます。このような人は、コンプレックスになってもおかしくはない状況なのにも関わらず、少し視点を変えて、自分を大切にし、前向きに生きていると言えますね。

 

私たちは、当然のように自分の短所に目を向けてしまいがちです。

 

会話が下手だ、根気がない、貧乏だ、学歴がない、スタイルがよくないなど・・・そんな自分に劣等感ばかり持って自分の心を疲れさせてしまっています。

 

人は長い人生の中で、誰もが不幸と幸福を感じます。どん底に不幸な出来事に見舞われたとしても、この上なく幸せになる事もあるのです。

 

これと同じように、人の長所や短所も同じで、「仕事が出来ない人」だとしても、明るい性格で周りの盛り上げ役で親しまれていたり、逆に「仕事の出来る人」だとしても、親しみにくい自分に劣等感を持っている可能性もあるのです。

 

自分の短所ばかり嘆いているよりは、もっと自分の長所に目を注ぐことに集中してみましょう。自分の長所に目を向けることに集中していれば、とても前向きに人生が生きられそうですね♪

 

 

 

目標は低く期限は短く


向上心が高く、常に一生懸命な人に限って、目標設定が高すぎる傾向があります。

 

このような高すぎる目標設定は始めた頃は励みになっているとしても時がたつにつれ、プレッシャーに感じてきますし、目標が達成出来ないと思った途端にやる気を失い、挫折する恐れが高いのです。

 

初めに目標を立てる時は、なるべく低めにして、ちょっと頑張れば達成できるレベルにしておきましょう。

 

いきなりゴールを遠くに設定してしまうと、疲れた時に嫌気がさしてうんざりしてしまいますが、設定を低くしておくとそれほどまでに苦痛にはならないはずです。

 

そして、行ってほしいことというのが「いつまでにこの目標を達成する」と期限を切ることです。

 

こうすることで、だらだらと先延ばしすることがありませんし、短いスパンでの成功体験を繰り返す事により、自分に自信が持てるようになるからです。

 

目標を達成した暁には、ぜひ自分にご褒美を与えてあげてくださいね。それもやる気を失わせないコツですよ♪

 

低い目標にして、ゆとりを持ちつつ、目標を達成する事が大切なんですね♪

 

 

災難とチャンスは隣合わせ

 

せっかくの長期休暇、旅行の計画を立てていたのに足を骨折してしまったとします。

 

「旅行の計画は全部台無しだ!最悪~」とほとんどの人は災難と受け取りますよね。

 

しかし、別の受け止め方があります。

 

それは、「絶好のチャンスだった」と捉えなおす事。

 

いつもだったら時間がなくて出来なかった本を読むこと、ブログを書く事などに時間をかける事が出来たり、のんびり落ち着いて体と心を休めることが出来ると喜ぶ事です。

 

起こった出来事は同じですが、受け止め方によって災難と取るか、チャンスと取るかが決まります。

 

足が骨折して体が不自由な時に、ずっと書きたかった小説を書き始めて、それが元で念願の小説家としてデビュー出来るようになるという未来も開けてくる可能性があると思うのです。

 

そんな人は「足の骨を折った事は、自分にとって人生最大の幸運な出来事だった」と思います。

 

人は皆、自分の身に起きた時、マイナスな捉え方をするかプラスの考え方をするかを選択することが出来ます。

 

それならば「絶好のチャンスだ」と捉えなおした方が精神衛生上も良いですよね。

 

もし災難にあってしまった時、それがもし将来に向けての自分の成長につながると思えば、自分の気持ちも明るくなるし、その災難さえもチャンスに変えることが出来ると考えるのです。

 

そのためには、常日頃から嫌な出来事がおきたとしても、悪く受け止めない癖をつけておきましょうね。

 

日頃頭の中でイメージしている事が自分の未来を決めると言います。

 

悪い出来事に出会っても良い面に目を向ける、ポジティブな考えに切り替える癖をつけることによって、明るい未来に繋がっていくのです。

 

 

ワークホリックとめまい


昨今、仕事が忙しいあまり、心身共に疲れを訴える人が多くなっています。成果主義の日本では、サービス残業は当たり前ですし、土日出勤も多いです。

 

そのような日常を過ごしていると、仕事をしていないと落ち着かない「仕事中毒」に陥ってしまいます。

 

それを自覚し自分で何とかする事ができる人は良いのですが、ストレスをため込んで日常生活に支障をきたしてしまうという人がたくさんいるのが現実なのです。

 

大手企業に勤める35才のBさんもそんなひとりでした。

 

毎日午前8時半から午後11時まで残業という日々が続いていて土日出勤も進んで行っていました。

 

BさんはPCの前に座って仕事をすることが多く、肩こりや首の凝りを自覚していましたが、そのくらいは仕方のないことだと思っていました。

 

ところが、そんな生活が続いて半年程経ったとき、歩いていると急にめまいを感じました。

 

そしてじっとしていても体が揺れてフラフラするので、地震がおきたのかと思わずあたりを見回す事もあったそうです。

 

気のせいだと症状を放置しているうちに、PC画面を見るだけでめまいがしたり、吐きそうになったりするようになってしまいました。

 

そして、やっと病院で診察を受ける決心を決めた時には「仕事に対してやる気が出ない」「疲れが取れない」所まで来ていたのです。

 

Bさんは病院で、CT検査や眼振検査などをしましたが異常は見つかりませんでした、しかし同時に行った自律神経失調症のチェック表に当てはまりました。

 

そこで、医師の指導のもと、下記の事を行って貰う事にしました。

 

 

  • 睡眠を良くとるために、睡眠導入剤を処方
  • 汗をかく軽い運動をする
  • 一週間のうち3日は残業せずに早く帰る
  • 自分ひとりで抱えている仕事を人に任せる
  • 一時間に一度はストレッチをしたり、目を休めたりする

 

 

すると、Bさんのめまいの症状は1カ月程で治まってしまいました。

 

このように、人生のほとんどが仕事で、プライベートな楽しみや趣味、何も考えない時間が持てない人、自分の価値を仕事にしか見いだせない人というのはめまいや耳鳴り、自律神経失調症など原因がわからない不調に悩まされがちです。

 

このような人は自分が抱えた仕事は最後まで自分が責任を持たないと不安になってしまうかもしれませんが、思い切って仕事から少しだけ離れてみて、仕事以外のことに目を向けるだけで、辛い症状から解放されるという事もあるんですよ。